文頭のsoの意味は?
「じゃあ」「だから」「さて」の3つ
so は「だから」と文の途中で使うのが基本ですが、会話では文の頭にもよく出てきます。文頭のsoは接続詞ではなく副詞で、少し意味が変わります。日常会話が多い7ジャンルの動画76本を分析したところ、so は1,222回・67本に出現しました。
so は会話で3番目に多い接続詞
まず全体の位置づけから。接続詞を1語ずつ数えると、so は and(6,318回)・but(1,820回)に次ぐ3位。理由を表す because(634回)の約2倍使われていました。
基本は文中の so「だから」(接続詞)
so の基本は、前の話を受けて「だから〜」と結果を導く接続詞。位置は文中です。ここから文頭に出ると、何が変わるのかを見ていきます。
| My old friends all moved away so it gets kind of lonely. | 昔の友達がみんな引っ越して、だからちょっと寂しい(街頭) |
文頭のso①:相手の話を受けて「じゃあ〜だね」
相手の発言を受けて、So で「じゃあ〜なんだね」とまとめる形。この so は副詞です。
| 相手:Every summer. — So you keep coming back. | 相手「毎年夏に来ます」→「じゃあ何度も来ちゃうんですね」(街頭) |
文頭のso②:自分の話を区切って「だから〜」
自分の話をいったんピリオドで区切り、So で理由・結果を続ける形です。
| Your outfits looked absolutely amazing. So I had to come over and ask about them. | 皆さんの服装が本当に素敵で。だから声をかけずにいられませんでした(街頭) |
文頭のso③:「So,」で切り出す(さて/それでは)
話し始めに注意を引いたり、脱線した話を元に戻したりする「So,」。意味は「さて」「それでは」です。①②と違って、前の話の結果ではありません。
| … Yeah, I do my best. So, here's my final question. | ええ、頑張ってます。さて、これが最後の質問です(街頭) |
| I like myself more now than back then. So, how about you? | 昔より今の自分の方が好きです。それでは、あなたはどうですか(街頭) |
文頭に so を置くのはだめ?
「so を文の頭に置くな」と習った人は多いはずです。これはso を等位接続詞として見たときの、書き言葉のルール。等位接続詞は本来2つの要素をつなぐ語なので、片方が前の文に切り離されている文頭の形は、フォーマルな文章では避けられます。
ただし文頭に出た so は品詞が副詞に変わるので、この制限にはあたりません。実際、日常会話が多い動画76本のうち67本に so が出てきて、①〜③の形が普通に使われていました。会話では自然、論文やビジネス文書では避けるのが無難——という線引きになります。
文頭のsoの言い換え・代わりになる語
書き言葉で so を避けたいときは、意味ごとに置き換えます。
- ①②「だから〜」 → therefore/that's why/as a result/for that reason
- ③「さて/それでは」 → now/anyway/alright
※ therefore・as a result は書き言葉寄りの語です。話し言葉でこれらに置き換えると硬くなりすぎるので、会話ではそのまま so を使って構いません。
文頭のsoにカンマは要る?(カンマなしとの違い)
「文頭のSoのあとにカンマは必要か」は意見が割れるところですが、意味で分かれると考えると迷いません。実データでも、この使い分けがそのまま出ていました。
| カンマなし So you keep coming back. | ①②「だから/じゃあ」。so から文が続いていくので切らない |
| カンマあり So, here's my final question. | ③「さて/それでは」。切り出しの合図で一拍置く |
基準は「そこで息を止めるかどうか」です。①②は so のあとを続けて言うのでカンマなし。③は「さて」と言ってから本題に入るので、実際に一拍置く=カンマあり。ネイティブの書き手でもここは揺れるので、カンマなしを間違いとは言えません。ただし③をカンマなしで書くと「だから」と読まれてしまうので、③のときは付けたほうが伝わります。
文頭か文中かは表記しだい
同じ「だから」でも、前の文をピリオドで止めれば so は文頭(副詞)、カンマでつなげば文中(接続詞)になります。書き起こしや字幕の付け方で品詞は変わるので、大事なのは 前の話を受けて「だから」と説明していることです。
文頭のSoが「〜もまた」になるとき(倒置)
ここまでの①②③とはまったく別に、「〜もまた」を表す文頭のSo があります。So do I.(私もそう)の形です。同じ「文頭のSo」でも意味が別物なので、混同しないよう分けておきます。
| 相手:I love this place. — So do I. | 「ここ大好き」→「私も」 |
| 相手:I'm exhausted. — So am I. | 「へとへと」→「私も」 |
| 相手:I don't drink coffee. — Neither do I. | 「コーヒーは飲まない」→「私も飲まない」(否定は Neither/Nor) |
見分け方は語順だけです。文頭のSoのあとを見てください。
- So + 〈動詞+主語〉(So do I / So am I) → 「〜もまた」の倒置
- So + 〈主語+動詞〉(So you keep / So I had) → ①②③の「じゃあ/だから/さて」
※ 否定に応じるときは So ではなく Neither do I./Me neither. になります。So do I. の否定形として So don't I. とは言いません。
「文頭のso that」は存在しない
目的を表す so that(〜するように)は、必ず主節の後ろに来ます。実データの so that は34回・19本ありましたが、文頭0回/文中34回(100%)で、文頭に立った例はゼロでした。
| we save up all year so that we can travel every summer | 毎年夏に旅できるように一年かけて貯金する(街頭) |
※ 文頭のSo that 〜 を見かけたら、それは目的の so that ではなく「それなら〜」など別の形です。
so と because の違い
理由と結果の違いです。置く順番も逆になります。
- 帰った because 疲れた ← 帰った理由を because が説明
- 疲れた so 帰った ← 疲れたからどうなったかを so が説明